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「吐き気は?」
「ありません。」
「下痢や便秘は?」
「ありません。」
う~ん…としばし医者が悩み、「血液検査をしてみましょう。」
虫垂炎なら血液検査の白血球の数や炎症反応で分かるらしいのだが、結果は異常なし。
「結石かもしれないね。念のため、エコーで診てみましょう。」となって検査するも、こちらも異常なし。
とりあえず、ブスコパンという、腸の動きを抑制する薬を出してもらった。
が、実はこの痛み、腰にも来ていた。へんな言い方だが、下腹部右側の痛みが、わき腹から回り込むように腰の痛みにつながっている感覚だった。
もしかしたら、実は腰の痛みが下腹部の痛みにつながっているのでは?…と、病院勤めのカミさんに相談したところ、「旦那が病気らしい」と、カミさんの勤務先の医師の間で話題になっていて、私の症状をピタリと言い当てた医師が、「それは絶対腰痛だ。」と断言したらしい。やっぱりそうか。
「ブスコパンではなく、腰痛に効く消炎鎮痛剤を飲んだほうが良い」との助言もいただいた。
虫垂炎の場合、体の中心部が最初に痛み出すらしい。具体的に下腹部右側が痛いという自覚症状は、虫垂炎だと、いわば末期の症状となるらしい。
私の場合、血液検査もエコーも問題なし。となれば、少なくとも内臓疾患ではないということだそうだ。
この程度の問題では整形外科は役に立たないと勝手に思っている私。それなら、とおなじみの鍼灸院へ行くことにした。
鍼とマッサージを施していただき、翌日には全身が「休め」と言わんばかりの弛緩状態だったが、腹痛はなくなり、腰痛も軽減されていた。
結局仕事へ行ったのだが、この日はさすがにロードバイクには跨らなかった。
休まなかったために腰、いくらか改善されたものの、まだ腰の痛みがなくなったわけではないので、また近いうちに鍼灸院へ行こうと思っている。
「腹痛」だから内科で受診し、結局違っていたわけだが、では内科へ行ったのは無駄だったかと言えばそうではない。少なくとも「虫垂炎など、内臓疾患ではない」ことが分かったことが、腰痛という正しい結論を見出すことができたのだ。
自転車のポジション、考えなきゃなんないかな…。
モノはGIANT TCR ALLIANCE2 2006年のモデルで、最新のカタログラインナップからはすでに姿を消している。早すぎる。
フレームが特徴的で、トップチューブ、シートチューブの一部、シートステーがカーボン製、ダウンチューブとシートチューブの一部、チェーンステーがアルミ製の、いわゆるハイブリッドというやつである。
リア9速のエントリーモデルで、今年はもうこのグレードでは10sが標準になっている。
完成車ではあるが、ちらほらと交換したパーツもある。先に書いているサドル(fizi:k ARIONE)をはじめ、ブレーキ本体(SHIMANO 105)、ハンドル(NITTO M153 STI)、ステム(Deda LOGO)というところか。ペダルはSPDを使用している。通勤だけでなく、降りて歩くなど、およそレースとはほど遠い使用方法だからだ。
ひいきのお店の店長さんがまだ勤め人だった頃、独立開業の直前に購入したもので、店長さん自らフルアッセンブルしてくれたものである。かなりうれしい。独立開業してからも、パーツの購入や取り付け、調整に整備と、何かとお世話になっている。
こいつの前にはGIANT FCR ZEROに乗っていたのだが、スクーターに当てられておさらば。フルアルミフレームの硬さにこりて(もっとも、GIANTのフレームは硬いらしい)、カーボンフレームにしたかったが、予算の都合でこいつになったのだった。
自分の体調でポジションはちょいちょい変わってしまうのだが、自分の体にあったセッティングが決まると、バイクが美しく見える。
先に書いたが、サドルを交換してからは、快適さも増し、より一層愛着がわいている。
・・・別にそれだけの話。
「世の中に魔法はない」と普段は思っている私だが、このサドルにまたがって、摩訶不思議な印象をもった。
それまではGIANTのバイクに標準で装備されていたサドルを使っていた。もともとロードバイクにはパッドの入ったレーサーパンツを着て乗るのが前提だから、普段着で乗っている私の尻が多少痛いのはやむを得ないことだと思っていた私にとって、この「fizi:k ARIONE(アリオネ)」は大変な衝撃だった。
「スッ、ピタッ」と腰が決まる。出会いは衝撃的だが、路面の衝撃は実にうまく吸収してくれる。衝撃が心地よく吸収されるからと言って、決してヤワではなく、しっかり尻を支えてくれている。うまい表現が見つからないが、あえて言えばSUBARU車の足回りの感触に似ているだろうか。いままで私が座っていたのは何だったのかと思える程である。
安心して尻を置けるサドルにまたがると腰が決まる。腰が決まって初めて自分の『悪乗り』のクセが分かって来た。尻からくるストレスのために、あれこれと乗り方を工夫するうちに、へんなクセがついてしまっていたことに気がついた。
アリオネは、前後にひとまわり長い造りをしている。少々後ろに腰を引いても足の動きは妨げられず、リアホイールにトラクションをかけられるし、減速時の前のめりも緩和される。バイクと自分の重心との位置関係がうまく決まる。結果、操作性が向上し、バイクとの一体感も増した。
ペダリングの効率も上がり、平均速度が向上、疲労度は格段に軽減されるようになった。まだ長距離を走ってはいないが、アリオネは実に多くのメリットをもたらしてくれた。
「体重が重いので、頑丈で、後ろ乗りが出来て、あまり高価でないものを」と相談したら、ひいきのお店の店長さんが勧めてくれたのがこのアリオネであった。感謝感謝。
なぜそんな質問を唐突にしたのか訊きかえすと、学校で意識調査があり、そのなかに同様の質問があったのだという。娘もずいぶん悩んだらしい。
我が家の家族が口をそろえて「家族」と答えたことはうれしかった。私だって家族は愛しく思うし大事な存在である。だが、「一番大事」というのは、一般的には「他はなくとも」という言葉がついてまわることが多いように思った。
そうなると、私にとって一番大事なものとはなんだろうか?と考え込んでしまったのだ。
「家族が一番大事」だと言えるのは、我が家がそれなりに円満であることをみんなが認識しているからだろう。「家族」と答えなかった人たちには、多少なりとも家族がなくても、これがあればと思うものがあると言える。
「最近、自分の日記様のメモに『おにぎりが食べたい』と書き残して餓死した人がいた。この人にとって、なにより大事なものはおにぎりだったんじゃないだろうか。我が家は、不自由なりに三度の食事が出来て着るものも家もある。そういう最低限の生活ができているから『家族』だと答えられたんじゃないか。」
感じやすい年頃なのか、食事中だったせいもあってか、私の言葉で娘は涙をぽろぽろ流して泣き始めた。
家族は大事。でも、そう思えるためにはそれなりの環境が必要である。日本でも餓死者は一人や二人ではない。そして、誰もが餓死者になる可能性を持っているのが今の日本の実態である。
家族が笑顔でいられるようにするために、大事なもの、大事なことがたくさんある。
娘の涙は美しかった。そして、涙を流せる娘をあらためてうれしく思った。
自転車をそれ以上の存在に感じたのは中学時代。同級生に自転車好きがいて、そいつに感化されたのがきっかけだった。当時、MTBはようやく日本に紹介され始めた頃で、高級スポーツ車といえば、ロードバイクだった。しかしなにしろ貧乏所帯の貧乏息子、金がなければ縁もなく、社会人になるまで、数台の自転車を買うも、ロードバイクに乗った経験はなかった。
十数年前、初めてPanasonicのロードバイクを購入し、自分でパーツをとっかえひっかえしながら2年前まで乗っていた。途中ブランクもあったし、MTBを買ったこともあったが、結局ロードバイクに戻ってきた。
2年ほど前、「丈夫なフレームのロードバイクを。ただし、バリバリのレーサーはちょっと…」とお店で相談したところ、GIANTが良かろうと紹介された。
以来GIANT FCRを経て、現在乗っているTCR ALLIANCE2(2006Model)へ至る。
カラーバリエーションもなければフレームサイズの選択肢も最小限。カーボンのチューブとラグの接着部分に気泡があるし、塗装はあまり丁寧ではない。「丈夫」はいいが硬い。チューブのいたるところで主張するロゴデザインも、カラーデザインも品がない。総合して「安っぽく」見えるフレームデザインである。
…と、文句ばかり書き並べているが、嫌いなのかと言えば全くそんなことはない。
唐突だが私は線が太い。体格が良いと言えば聞こえが良いが、そんな私にとって、クロモリフレームの線の細いバイクでは、バイクが可哀想に見える。ついでに言えば、私の格好も決して品が良いとはいえない。つまり、GIANTの骨太であまり品のよろしくないバイクのデザインと、品のよろしくない私の姿かたちとがうまくマッチしていると思っている。
あこがれるメーカーは数多くあるが、私のTCR ALLIANCE2は世界に一台。私の体に合わせたセッティングにより、乗ればしっくり「人馬一体」で力を出せる。
その点、私は私のバイクをとても気に入っているのだ。
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と言っても「暴露」するほどすごいことでもないが。
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