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怠惰な男の多忙な日常
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 3年前に転職して以来ナイフを作っていない。自分で使う「文房具」としてのナイフは持っているし、仕事でも活躍中で、なんら問題はないのだが、最近やけにうずうずしだした。「あ~、ナイフ作りてぇ~」と、最近は方眼用紙をバッグに入れている。
 ナイフを自作する人もネットをうろつくと結構いるもので、そりゃあさまざまなナイフを見ることができる。
 最近・・・でもないか。ここ数年、ナイフ雑誌は買わなくなった。それなりの理由がある。
 ナイフと一口に言っても、いろんなジャンルがあり、それなりに「流行廃り」もあるもののようだ。
 ひところは「和式打刃物」が流行った。最近は、どうもミリタリー系のナイフが多く目につくようになった気がする。世相の影響だろうか。
 一昔前のナイフブームのはしりとなった映画「ランボー」に登場したJ.ライル製作のサバイバルナイフも、最近ではふたたび注目を浴びているようだし、近接殺傷を主目的としたデザインのナイフも多い。
 おっと、この話はこれくらいにしておいて、ナイフのデザインである。私の場合は、1mm方眼用紙に好き勝手にデザインする。1mm方眼紙だと、いちいちナイフの大きさを考えるのに定規などの面倒な手間が要らない。フリーハンドでイメージを形にしつつ、その原寸を数字で追いかけられるのも便利だ。
 「フリーハンド」とか「好き勝手」と言っているが、寸法は気にしている。ナイフは法律もからんでくるからである。
 で、久しぶりにナイフのデザインなんぞをちょっとした時間を見つけては描くようになったのだが、これがはじまるとやっぱり作りたくなるわけで。材料はまだあることだし、3畳間のアトリエを久しぶりに整理して、また作り出そうかな...。
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 ナイフに砥石は必須アイテム。これがなければどんな名作も道具としての意味をなさない。
 洋式スタイルのナイフが一般に浸透するようになって、砥石の方もオイルストーン(油砥石)が使われることが多くなったのではないだろうか。
 かくいう私も、BUCK社のものを使っている。が、最近、新しい砥石を買った。出会いは南牧(なんもく)村という、群馬県の南西部にある、「高齢化率日本一」の村である。
 この村には、「オアシスなんもく」という、まあいわゆる「道の駅」みたいな、ご当地の物産品を持ち寄って販売する店がある。
 南牧村は、かねてより砥石の産地だったらしい。最近は様々な事情が時代とともに変化し、砥石が大きな産業にはなっていないが、「オアシスなんもく」に、それは展示販売してある。
 荒く削りだしてある大小さまざまな砥石たち。これが安い。以前、南牧村に通ったこともあり、気になっていたので、最近買ってみた。面がちゃんと出ていないので、水を流しながら、ダイヤモンドやすりをこすり合わせて面を出してみた。かなり簡単に削れる。
 日本で使う砥石は水砥石が一般的。「洋式ナイフを水砥石で研げない」とか、「研いではいけない」とかいう話を、ときどき聞くことがあるが、そんなことはない。ナイフ(鋼材の性質)と砥石との相性や砥石そのものの質(性能)によって向き不向きはあると思うが。
 で、今回購入した南牧村の砥石を使って研いでみた。水の吸い込みは良いが保ちも良く、水を吸うだけ吸ってすぐに表面が乾くといったこともない。「荒砥」の部類に入るが、やたらざらざらでもなく、これで刃を出した後、スティックシャープナーであたれば、すぐに使える。
 実は以前、水砥石(人工)を使ってみたことがあったが、砥石が削れる割に一向に研げないことがあり、ストレスがたまったことがあったが、この砥石は天然物で質が良いと感じた。実際良く研げる。かなりお買い得。
 今回はナイフ用として、小さいものを買ったが、これなら包丁もかなり具合良く研げるはず。断然気に入ってしまった。南牧村「オアシスなんもく」で販売されている砥石、また買いに行こうっと。
 私はナイフを作っている。もともと何か作ることが好きで、身近な道具であるナイフを作ることに魅力を感じるようになってから続いている。もっとも、ここ1年半ほど停滞しているのだが。
 「ナイフを作っている」というと、大きく2つの回答をもらう。「どうやって?」と「危ないなあ」。前者の方はそのまま説明すれば良いのだが、後者はちょっと難しい。
 あぶないとは、「ナイフは刃物で危険だから」なのか、「ナイフは凶器だから」危ないのか、はっきりしないことも多い。
 刃物はなんであれ危険を伴うもので、「安全かみそり」や「先の丸い包丁やはさみ」だって、比較的安全なのであって、刃物の役割上、多少の危険が伴うもの。危ないと否定するのは、人類の進歩、進化自体を否定するのと同じことなんじゃないかと思う。
 「ナイフ=凶器」というのも安易。歴史的な経緯があるため、日本では「ナイフ」という言葉に過剰に反応するようになっているんじゃないだろうか。
ナイフは便利な道具であり、それが凶器になるかどうかは、使い方に問題があるのだ。今では、ナイフ作りは下火のようだが、私はほそぼそとでも、自分の好きなデザインのナイフを作り、使って行きたい。
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Chuck(ちゃっく)
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写真、自転車、ナイフ製作など
自己紹介:
多趣味なナマケモノの日々の思考や生態を自ら観察、研究して暴露する。
と言っても「暴露」するほどすごいことでもないが。
本文は「~である」調で統一する。実際のコメントのやりとりでは「です、ます」調でかくのでよろしく。
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